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カリウムを下げる食べ物ランキング|腎臓にやさしい食材選びと調理の工夫

腎臓の機能が低下すると、体内のカリウムをうまく排出できなくなることがあります。

そのため、食事からのカリウム摂取量を意識的にコントロールすることが大切です。

「カリウムを下げる食べ物ランキング」を知っておけば、毎日の食材選びがぐっとラクになるでしょう。

この記事では、低カリウム食材のランキングから高カリウム食品の注意点、茹でこぼしや水さらしといった調理テクニックまで幅広くまとめました。

1日の食事プラン例や外食での選び方も紹介していますので、カリウム制限が必要な方はもちろん、腎臓にやさしい食生活を目指す方にも役立つ内容になっています。

目次

カリウムを下げる食べ物はどれを選べばいい?低カリウム食材ランキングTOP20

カリウムを下げる食べ物を探すとき、まず大切なのは「100gあたりのカリウム含有量」を基準に選ぶことです。

野菜・果物・主食・たんぱく質食品のカテゴリをバランスよくチェックすると、献立の幅が広がります。

実際に食品成分データベースの数値をもとにした低カリウム食材ランキングTOP20を見てみましょう。

順位食品名カテゴリ100gあたりのカリウム量(mg)
1白米(炊飯後)主食29
2うどん(茹で)主食9
3そうめん(茹で)主食5
4もやし(茹で)野菜12
5くらげ(塩蔵・塩抜き)たんぱく質22
6白菜(茹で)野菜160
7りんご(皮なし)果物120
8レタス野菜200
9みかん(缶詰)果物75
10食パン主食97
11きゅうり野菜200
12なす(茹で)野菜180
13卵(鶏卵)たんぱく質130
14缶詰の桃果物80
15春雨(茹で)主食4
16かまぼこたんぱく質110
17キャベツ(茹で)野菜92
18すいか果物120
19ビーフン(茹で)主食7
20冬瓜(茹で)野菜120

このランキングを見ると、主食カテゴリの食品は全体的にカリウム含有量が低い傾向にあることがわかります。

白米やうどんを中心に据えて、野菜や果物は茹でたものや缶詰を活用するのがカリウムコントロールの基本的な考え方です。

次のセクションでは、特に使いやすいカテゴリ別のおすすめ食材を詳しく紹介していきます。

野菜部門で優秀な低カリウム食材ベスト7

野菜はビタミンや食物繊維を摂るために欠かせない食材ですが、種類によってカリウム含有量に大きな差があります。

カリウム制限中でも安心して使える野菜を知っておくと、日々の食卓が単調にならずに済むでしょう。

野菜部門で特にカリウムが少なく、普段使いしやすい食材を7つ厳選しました。

  • もやし(茹で)…100gあたり約12mg。炒め物やスープの具材として量を増やしても安心感がある
  • キャベツ(茹で)…100gあたり約92mg。ロールキャベツやお味噌汁の具に活躍する
  • 白菜(茹で)…100gあたり約160mg。鍋料理でたっぷり食べてもカリウムが比較的少なめ
  • レタス…100gあたり約200mg。少量をサラダに使う程度なら大きな心配は少ない
  • なす(茹で)…100gあたり約180mg。煮びたしや味噌汁に入れると味がしっかり染みる
  • 冬瓜(茹で)…100gあたり約120mg。煮物やあんかけにすると満足感のある一品になる
  • きゅうり…100gあたり約200mg。薄切りにして水さらしするとカリウムをさらに減らせる

ここで注目したいのは、茹でることでカリウムが水に溶け出す性質を活かしている点です。

生の状態ではもう少しカリウム量が高い野菜でも、しっかり茹でこぼすだけでランキング上位に入る実力を発揮してくれます。

料理のバリエーションを増やすためにも、これら7つの野菜を冷蔵庫の常備食材にしておくと便利かもしれません。

果物・主食・飲み物で選びたいカリウム控えめ食品

野菜以外のカテゴリにも、カリウムが控えめで安心して取り入れやすい食品はたくさんあります。

特に主食やデザート、飲み物の選び方を工夫すると、1日のカリウム摂取量を無理なく抑えられるでしょう。

果物・主食・飲み物のカリウム量を比較した表で確認してみましょう。

カテゴリ食品名100gあたりのカリウム量(mg)ポイント
果物りんご(皮なし)120生のまま手軽に食べられる
果物みかん(缶詰)75シロップに溶出するためさらに低い
果物缶詰の桃80デザートとして満足感がある
果物すいか120水分補給にもなるが量に注意
果物ブルーベリー70ヨーグルトに添えて使いやすい
主食白米(炊飯後)29日本人の食事の基本として優秀
主食うどん(茹で)9主食の中でも特にカリウムが少ない
主食そうめん(茹で)5夏場のメニューに重宝する
主食食パン97朝食に使いやすいが量は適度に
飲み物麦茶6日常の水分補給に最適
飲み物ウーロン茶13カフェインも比較的少なめ
飲み物りんごジュース110果汁100%でも比較的低い

果物に関しては、缶詰を上手に使うのがカリウムを抑えるコツです。

果物の缶詰はシロップ漬けの過程でカリウムが溶け出しているため、生の果物よりも含有量が少なくなる傾向にあります。

飲み物では、玉露や抹茶はカリウムがかなり高い部類に入るため、普段使いには麦茶やウーロン茶が安心です。

主食はうどんやそうめんといった麺類が特に優秀で、カリウムを下げる食べ物ランキングでも上位に入る実力を持っています。

逆に要注意!カリウムを下げるどころか上げてしまう食べ物リスト

カリウムを下げる食べ物を意識するのと同時に、カリウムを上げてしまう食品を把握しておくことも欠かせません。

せっかく低カリウム食材を選んでいても、知らず知らずのうちに高カリウム食品を摂ってしまえば意味がなくなってしまいます。

特に注意が必要な高カリウム食品ワースト10を表にまとめました。

順位食品名100gあたりのカリウム量(mg)おすすめの代替食品
1干しひじき6,400わかめ(水戻し)
2切り干し大根(乾燥)3,500大根(茹で)
3アボカド720きゅうり
4ほうれん草(生)690もやし(茹で)
5バナナ360りんご
6里芋640冬瓜(茹で)
7じゃがいも(生)410白米
8枝豆590かまぼこ
9ドライフルーツ(レーズン)740缶詰の桃
10納豆660

この表を見ると、乾物やドライフルーツなど水分が抜けた食品はカリウムが凝縮されていることがよくわかります。

バナナやほうれん草のように「健康によい」とされる食品でも、カリウム制限中には量を控える必要があるケースは少なくありません。

代替食品を上手に活用すれば、栄養バランスを保ちながらカリウムを抑えることが可能でしょう。

意外と見落としがちな”隠れ高カリウム食品”

高カリウム食品というとバナナやほうれん草が思い浮かびますが、実は日常的に使う食品の中にも見落としやすい高カリウム食品が潜んでいます。

「まさかこれが?」と感じるような食品ほど、無意識に摂りすぎてしまう危険性が高いでしょう。

特に見落としがちな隠れ高カリウム食品を5つ紹介します。

  • 野菜ジュース(市販品)…1本200mlで約400〜500mgものカリウムが含まれる場合がある。「健康のため」と毎朝飲む習慣がある方は特に要注意
  • トマトケチャップ…100gあたり約480mg。少量でも頻繁に使えば積み重なるため、使用量を意識したい
  • 減塩しょうゆ・減塩みそ…塩化ナトリウムの代わりに塩化カリウムが使われていることがあり、通常品よりカリウムが高くなるケースがある
  • ナッツ類(アーモンド・ピーナッツなど)…100gあたり700mg以上のものが多い。おつまみやおやつとして食べすぎるとカリウム量が急増する
  • きな粉・あんこなどの大豆製品…大豆は100gあたり1,900mgと非常に高カリウム。加工品でも油断は禁物

これらの食品は「健康によい」「減塩に役立つ」というイメージがあるからこそ、カリウム制限中の方には落とし穴になりやすいのです。

購入時に栄養成分表示を確認する習慣をつけておくと、こうした隠れ高カリウム食品を見抜けるようになります。

生野菜サラダやスムージーが危険な理由

生野菜サラダやスムージーは、健康的な食事の代名詞として人気があります。

しかし、カリウム制限が必要な方にとっては、これらが思わぬリスクを招くことがあるのです。

その理由は、加熱しない生の状態では野菜に含まれるカリウムがそのまま体内に吸収されてしまうことにあります。

茹でこぼしをすれば水中にカリウムが溶け出しますが、生食ではその恩恵が一切得られません。

スムージーの場合はさらに注意が必要で、複数の野菜や果物を一度に大量に摂取するため、1杯で500mg以上のカリウムを含むこともあるでしょう。

日本腎臓学会のガイドラインでも、この点について重要な考え方が示されています。

カリウム制限が必要なCKD患者では、野菜は茹でこぼしてから使用し、生野菜や生の果物の摂取は控えることが推奨される。果物は缶詰を利用することでカリウム摂取量を減らすことができる。

引用元:日本腎臓学会「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」

このガイドラインが示す通り、サラダを食べたい場合は茹で野菜のサラダに切り替えるのが現実的な対策です。

スムージーについても、どうしても飲みたい場合はりんごなどカリウムの低い果物を少量だけ使い、量を控えめにすることが望ましいでしょう。

茹でこぼし・水さらしでカリウムを下げる食べ物の調理テクニック

カリウムは水に溶けやすい性質を持っているため、調理法を工夫するだけで同じ食材でもカリウム摂取量を大幅にカットできます。

つまり「カリウムを下げる食べ物」は食材の選び方だけでなく、調理の仕方でもつくれるということです。

カリウムを減らす調理法の基本的な考え方を4つのステップで整理しました。

  • ステップ1…食材を小さく・薄く切って表面積を増やし、カリウムが溶け出しやすい状態にする
  • ステップ2…たっぷりの水で茹で、茹で汁は必ず捨てる(茹でこぼし)
  • ステップ3…茹でた後にさらに流水でさっと洗い、残ったカリウムを追い出す
  • ステップ4…茹で汁をスープや煮汁として使わず、新しい調味液で味付けする

このステップのなかで最も効果が大きいのが、ステップ2の茹でこぼしです。

茹で汁にカリウムが溶け出すため、茹で汁をそのまま飲んでしまうスープや味噌汁にはちょっとした注意が必要かもしれません。

具材を先に別の鍋で茹でてから汁に加えるひと手間で、カリウムの摂取量はかなり変わってきます。

茹でこぼしで何割カットできる?食材別の減少率データ

茹でこぼしの効果は食材によって異なります。

水分量が多い葉物野菜ほどカリウムが溶け出しやすく、根菜類はやや減りにくい傾向があると覚えておくと便利です。

代表的な食材について、茹でこぼし前後のカリウム量と減少率をまとめた表をご覧ください。

食材名茹で前のカリウム量(100gあたり・mg)茹で後のカリウム量(100gあたり・mg)おおよその減少率
ほうれん草690490約30%
キャベツ20092約55%
ブロッコリー360180約50%
じゃがいも(薄切り)410250約40%
にんじん300210約30%
白菜220160約27%
大根230160約30%

キャベツやブロッコリーは茹でこぼしで約半分のカリウムをカットできるため、調理法次第で「要注意食品」から「使える食品」に変えることができます。

一方で、じゃがいもは薄切りにしてから茹でると約40%減りますが、丸ごと茹でた場合は減少率がもっと低くなるでしょう。

表面積を大きくする切り方がカリウム除去の効率を左右するため、茹でる前のカットの工夫も重要なポイントです。

水にさらす・細かく切るなど手軽にできるカリウムオフの小技

茹でこぼしほどの効果はなくても、日常の調理に取り入れやすいカリウムオフのテクニックはいくつもあります。

「毎回茹でるのは面倒」と感じる方でも、ちょっとした工夫でカリウム摂取量を減らせるでしょう。

今日から実践できるカリウムオフの小技を5つまとめました。

  • 千切り+水さらし…野菜を千切りにして10〜15分ほど水にさらすだけでカリウムが溶け出す。レタスやキャベツのサラダに使いやすい
  • 冷凍+解凍ドリップ廃棄…野菜を冷凍すると細胞壁が壊れ、解凍時にドリップとともにカリウムが流出する。ドリップは必ず捨てること
  • 薄切り・みじん切りにしてから調理…表面積を増やすことで、茹でたり水にさらしたりする際のカリウム溶出効率がアップする
  • 缶詰の汁を捨てる…缶詰の野菜や果物の漬け汁にはカリウムが溶け出しているため、汁ごと使わずに具だけを取り出して使う
  • 電子レンジよりも茹でを選ぶ…電子レンジ加熱では水に溶け出す工程がないため、カリウム除去の効果がほとんど期待できない

これらの小技は一つひとつの効果は小さくても、組み合わせて使うことで1日のカリウム摂取量に意味のある差が生まれます。

特に「千切り+水さらし」と「茹でこぼし」を場面に応じて使い分けると、調理の手間と効果のバランスが取りやすくなるはずです。

カリウム制限が必要な人の1日の食事プラン例と摂取量の目安

カリウム制限が必要な方にとって、「具体的に1日何mgまで摂ってよいのか」を知ることが食事管理の出発点になります。

腎臓病のステージによって制限量は大きく異なるため、自分の状態に合った目安を把握しておくことが重要です。

腎臓病のステージ別にカリウム摂取量の目安をまとめた表を確認してみましょう。

CKDステージeGFR(mL/min/1.73m²)1日のカリウム摂取目安制限レベル
ステージ1〜260以上特に制限なし(目安2,600mg前後)
ステージ3a45〜592,000mg以下
ステージ3b30〜441,500mg以下中〜高
ステージ415〜291,500mg以下
ステージ5(透析前)15未満1,500mg以下
透析中透析導入後2,000mg以下中〜高

この表からわかるように、ステージ3b以降になると1日1,500mg以下という厳しい制限が目安となります。

ただし、これはあくまで一般的な目安であり、血液検査の数値や主治医の判断によって個人差があることを忘れないでください。

次のセクションでは、実際にこの目安量を守りながら食べられる具体的な献立例をお見せしていきます。

朝昼晩の献立モデルケースで見るカリウムコントロール術

1日のカリウム摂取量を1,500mg以下に抑えることを想定した朝昼晩の献立モデルケースを作成しました。

数字で見ると「食べられるものが少ないのでは」と不安になりがちですが、工夫次第で意外と満足感のある食事が組めます。

各食事のメニューとカリウム概算値を表にまとめたので、参考にしてみてください。

食事メニュー例カリウム概算値(mg)
朝食食パン1枚+バター、ゆで卵1個、缶詰の桃(50g)、麦茶約280
昼食うどん(温かいかけうどん)、茹でキャベツの和え物(80g)、りんご1/4個約320
間食ゼリー1個、麦茶約30
夕食白米150g、鶏むね肉のソテー(80g)、茹でなすの煮びたし(80g)、冬瓜のスープ(具を別茹で)約450
合計約1,080

合計が約1,080mgとなっているため、調味料や少量の追加食材を含めても1,500mg以内に収まる計算です。

ポイントは野菜をすべて茹でてから調理に使っていることと、果物は缶詰を中心に据えていることでしょう。

主食をうどんや白米にすることでカリウムの「ベースライン」を低く保ち、おかずに余裕を持たせる戦略がうまく機能しています。

もちろんこれは一例にすぎませんので、自分の好みやステージに合わせて管理栄養士に相談しながらアレンジすることをおすすめします。

外食やコンビニ飯でもカリウムを下げる食べ物を選ぶコツ

自炊ならカリウム管理がしやすいものの、忙しい日には外食やコンビニに頼ることもあるでしょう。

外食やコンビニでも、いくつかのルールを覚えておけばカリウムの摂りすぎを防ぐことは十分可能です。

外食やコンビニで使える食べ物の選び方のコツを4つ紹介します。

  • うどんやパスタなど麺類を中心に選ぶ…茹で麺はカリウムが少ないため、丼物やカレーよりも麺メニューの方がカリウムを抑えやすい。ただしスープは飲み干さないこと
  • サラダよりも温野菜メニューを選ぶ…コンビニの生野菜サラダはカリウムがそのまま残っている。加熱野菜のお惣菜があればそちらを優先する
  • おにぎりの具はシンプルなものを選ぶ…白米ベースのおにぎりはカリウムが低いが、昆布やひじきなど高カリウム食材入りの具には要注意
  • 飲み物は麦茶・水・ウーロン茶を選ぶ…野菜ジュースやトマトジュースはカリウムが非常に高い。コーヒーも1杯程度に抑えると安心

こうしたルールを頭に入れておくだけで、外食先やコンビニでの迷いが減り、ストレスなくカリウムコントロールを続けられるでしょう。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくると自然と低カリウムのメニューに目が行くようになるものです。

カリウム値が高いまま放置するとどうなる?血液検査の数値と体のサイン

食事でカリウムを意識する必要がある背景には、高カリウム血症という危険な状態を予防する目的があります。

血液中のカリウム濃度が正常範囲(3.5〜5.0mEq/L)を超えて上昇すると、心臓や筋肉、神経に深刻な影響が及ぶ可能性があるのです。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも、カリウムに関する目安量が示されています。

成人のカリウムの目安量は男性2,500mg/日、女性2,000mg/日であり、腎機能が低下している者においてはカリウムの過剰摂取が高カリウム血症を引き起こすリスクがあるため、医師の指導のもとで摂取量を管理する必要がある。

引用元: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

この基準が示すように、健康な方と腎機能が低下した方ではカリウムの適正量がまったく異なります。

腎機能の低下を指摘されている方は、定期的な血液検査でカリウム値を確認し、数値が高めに出た場合は速やかに食事内容を見直すことが大切です。

「なんとなく体がだるい」「手足がしびれる」といった症状は、カリウムの過剰が関わっているサインかもしれません。

しびれ・不整脈・脱力感…高カリウム血症の初期シグナル

高カリウム血症の怖い点は、初期段階では自覚症状がほとんどない場合もあるということです。

症状が出始めたときにはすでにカリウム値がかなり高くなっているケースも珍しくありません。

高カリウム血症で現れやすい症状を、軽度から重度まで段階的にまとめました。

  • 軽度(5.5〜6.0mEq/L程度)…手足の軽いしびれ、口のまわりの違和感、なんとなくだるい感じが出ることがある
  • 中等度(6.0〜7.0mEq/L程度)…筋力の低下や脱力感が現れ、動悸や胸の不快感を感じることがある。心電図に異常が出始める段階
  • 重度(7.0mEq/L以上)…重篤な不整脈が起こり、最悪の場合は心停止に至る可能性がある。緊急の医療処置が必要になる

ここで特に覚えておきたいのは、「しびれ」や「だるさ」は日常的な疲れと区別しにくいという点です。

腎機能に不安がある方が原因不明のしびれや脱力を感じたら、まずは血液検査でカリウム値を確認してもらうことをおすすめします。

食事管理でカリウムを下げる食べ物を意識することは、こうした深刻な状態を未然に防ぐための大きな一歩となるでしょう。

カリウムを下げる食べ物ランキングに関するよくある質問

カリウムを下げる食べ物ランキングについて調べていると、さまざまな疑問が浮かんでくる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、読者の方からよく寄せられる質問を5つピックアップして回答します。

このセクションで取り上げる質問の一覧です。

  • カリウム含有量が少ない食品や飲み物には具体的に何がありますか?
  • 茹でこぼしや水さらしでカリウムはどの程度減らせますか?
  • 腎臓病のステージごとに1日のカリウム摂取量の目安はどれくらいですか?
  • 血中カリウムが高いと体にどのようなリスクがありますか?
  • カリウム制限中でも果物や野菜は食べてよいですか?正しい制限の考え方

それぞれの質問に対して、根拠をまじえながら具体的にお答えしていきます。

カリウム含有量が少ない食品や飲み物には具体的に何がありますか?

カリウム含有量が少ない食品は、食材カテゴリごとに把握しておくと献立を組み立てやすくなります。

「何を選べばよいかわからない」という方は、まず以下のカテゴリ別リストを参考にしてみてください。

カテゴリ別に低カリウム食品の代表例をまとめました。

  • 野菜…もやし(茹で)、キャベツ(茹で)、白菜(茹で)、なす(茹で)、冬瓜(茹で)
  • 果物…りんご、みかんの缶詰、桃の缶詰、ブルーベリー、すいか(少量)
  • 主食…白米、うどん(茹で)、そうめん(茹で)、食パン、春雨(茹で)、ビーフン
  • たんぱく質食品…鶏卵、かまぼこ、ちくわ、鶏むね肉(少量)
  • 飲み物…麦茶、ウーロン茶、水、りんごジュース(少量)

ポイントは「茹でた状態」であるかどうかです。

野菜は生の状態だとカリウムが高くても、茹でこぼすことで大幅に減らせるものが多くあります。

飲み物に関しては野菜ジュースや抹茶、玉露はカリウムが高いため、日常的な飲用は避けた方が安心でしょう。

茹でこぼしや水さらしでカリウムはどの程度減らせますか?

茹でこぼしや水さらしによるカリウム減少率は、食材の種類や切り方、加熱時間によって変わります。

一般的な目安として、調理法ごとにどの程度のカリウムカットが期待できるかを表にまとめました。

調理法カリウム減少率の目安効果を高めるコツ
茹でこぼし(葉物野菜)約30〜55%小さく切ってたっぷりの湯で茹でる
茹でこぼし(根菜類)約25〜40%薄切りにして表面積を増やす
水さらし(10〜15分)約10〜20%千切りやスライスにしてから浸す
冷凍後の解凍ドリップ廃棄約10〜15%ドリップを完全に絞り切ること

この表からわかるように、最も効果が高いのは茹でこぼしで、葉物野菜なら半分近くのカリウムを減らせる場合もあります。

水さらしだけでも10〜20%程度の減少が見込めるため、生食したい場面では千切りにして水にさらすだけでも多少の効果は期待できるでしょう。

複数のテクニックを組み合わせることで、より効率的にカリウムを減らすことが可能です。

腎臓病のステージごとに1日のカリウム摂取量の目安はどれくらいですか?

腎臓病(CKD)のステージによって、推奨されるカリウム摂取量の上限は異なります。

自分のステージを正確に把握し、それに合った制限量を守ることがカリウム管理の基本です。

ステージ別の目安を整理しました。

  • CKDステージ1〜2(eGFR 60以上)…特にカリウム制限は不要とされることが多い。一般的な目安量(男性2,500mg、女性2,000mg前後)を意識する程度で問題ないケースがほとんど
  • CKDステージ3a(eGFR 45〜59)…2,000mg/日以下を目安にカリウムを管理する。高カリウム食品を意識的に減らし始める段階
  • CKDステージ3b〜4(eGFR 15〜44)…1,500mg/日以下の制限が推奨されることが多い。茹でこぼしなどの調理法も積極的に取り入れる必要がある
  • CKDステージ5・透析導入後…透析患者では2,000mg/日以下が目安。透析間隔や除去効率によって個別に調整される

ただし、これらはあくまで一般的なガイドラインの目安値です。

実際の制限量は血液検査のカリウム値や他の合併症の有無によって変わるため、主治医や管理栄養士と相談しながら自分に合った数値を確認してください。

血中カリウムが高いと体にどのようなリスクがありますか?

血中カリウムが高い状態(高カリウム血症)は、心臓や神経、筋肉に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

カリウムは心臓の電気的な活動に直接関わっているため、濃度のバランスが崩れると致命的なリスクにつながりかねません。

日本腎臓学会でも、高カリウム血症のリスクについて明確な注意喚起がなされています。

高カリウム血症は致死性不整脈を引き起こす可能性があり、血清カリウム値が6.0mEq/Lを超える場合には緊急の対応が必要となることがある。CKD患者においては、食事からのカリウム摂取制限が高カリウム血症の予防に重要である。

引用元: 日本腎臓学会「CKD診療ガイドライン」

この注意喚起にあるように、最悪のケースでは心停止を招く恐れがあるため、決して軽視してはいけない問題です。

具体的なリスクとしては、手足のしびれ、筋力低下、消化器症状(吐き気など)、動悸、不整脈、そして重度では心停止が挙げられます。

定期的な血液検査でカリウム値をモニタリングし、数値に応じた食事管理を継続することが何より大切でしょう。

カリウム制限中でも果物や野菜は食べてよいですか?正しい制限の考え方

「カリウム制限」と聞くと、果物や野菜を一切食べてはいけないと思い込んでしまう方がいるかもしれません。

しかし実際には、全面禁止ではなく「種類・量・調理法」の3つを工夫すれば、果物や野菜を楽しむことは十分に可能です。

果物や野菜をカリウム制限中に取り入れる際の3つのルールをお伝えします。

  • 種類を選ぶ…カリウムの低い食材を優先する。野菜ならもやしやキャベツ(茹で)、果物ならりんごや缶詰の桃・みかんなどがおすすめ
  • 量をコントロールする…1回あたりの量を50〜100g程度に抑え、1日の合計カリウム摂取量を超えないように計算する。好きな果物でもまとめ食いは避ける
  • 調理法でカリウムを減らす…野菜は茹でこぼしや水さらしでカリウムを溶出させてから食べる。果物は缶詰を活用し、缶汁は飲まずに捨てる

この3つのルールを守れば、ビタミンや食物繊維といった野菜・果物ならではの栄養素をカリウム制限中でもしっかり摂取できます。

極端に制限しすぎると栄養バランスが偏り、別の健康問題を招くリスクもあるでしょう。

不安な場合は管理栄養士に相談し、自分のカリウム制限量の範囲内でどの程度の果物・野菜を食べてよいか具体的なアドバイスをもらうことをおすすめします。

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